宜野座村漁業協同組合(城間盛春組合長)と和歌山県新宮市の新宮漁業協同組合(中村誠二郎組合長)は17日、那覇市の県水産会館で、技術や人材の交流などを図る「兄弟漁協提携」を締結した。県漁業協同組合連合会によると、地域の漁協間の連携締結は全国で2例目。
城間組合長は「漁業振興のために一緒に頑張りたい」と話し、中村組合長は「漁場環境は異なるが、交流を進め互いのメリットを見いだしたい」とそれぞれ意気込みを語った。
両漁協は今後、情報交換や技術指導、人事交流を推進し、それぞれ漁業振興に取り組む。
今回の締結は両漁協の顧問を務める椋野(むくの)玲史氏が仲介し実現した。新宮漁協と約40年関わっている椋野氏が沖縄との交流を深める中、城間組合長と知り合い、両漁協を引き合わせた。椋野氏は6月に宜野座村漁協の顧問にも就任。同村沖で問題になっている赤土除去へ取り組む計画という。
さらに新宮漁協や新宮市の環境保全への取り組みなどを学ぶ。一方、新宮漁協は宜野座村漁協の海ブドウ生産の技術などを参考に漁業の発展を目指す。