外間守善氏が死去 沖縄学の第一人者


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外間 守善氏

 「おもろさうし」の研究など沖縄学の第一人者、外間守善(ほかま・しゅぜん)氏が20日午前7時40分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。87歳。

那覇市出身。告別式は25日午後0時から1時、東京都杉並区南荻窪3の31の23、願泉寺で。喪主は妻菊枝(きくえ)さん。
 外間氏は1924年那覇市生まれ。戦後、金田一京助、服部四郎らに師事。「おもろさうし」研究などをはじめ、沖縄の言語や文学、文化を研究。著書に『おもろさうし』『南島文学論』『沖縄の歴史と文化』や、自らの沖縄戦の体験をつづった『私の沖縄戦記―前田高地・60年目の証言』など多数。法政大学名誉教授、沖縄学研究所元所長。88年、第6回東恩納寛惇賞を受賞。2003年福岡アジア文化賞大賞受賞。