沖縄地区税関によると、オリオンビール(浦添市、嘉手苅義男社長)の輸出を中心とする2012年1~9月までの県ビール輸出貿易額は前年同期比37・4%増の1億1600万円となり、過去最高を記録した。
伸び率は全国の25・7%増を11・7ポイント上回った。同実績は既に11年の年間輸出額も上回った。
沖縄地区税関が21日、輸出実績を発表した。国別割合で見ると、輸出額はアメリカが最も多く38・8%の4501万円だった。次いで台湾が33・5%の3887万円、香港が18・2%の2107万円、オーストラリアが8・3%の962万円、その他が1・2%の141万円となった。その他を除き、全て前年同期比を上回った。
同地区税関によると、観光客や在沖米軍関係者らの県産ビールのリピーターが増加したほか、県産ビールを購入できる取扱店の拡大により、本土向けや海外への出荷が伸び続けているという。
また、オリオンビールが海外展開の一層の拡大を経営戦略の一つとして位置付けており、米国や香港、オーストラリアを重点地域として売り込んでいることも輸出額が増加した大きな原因とみられている。