「新石垣」効果 1149億円 年間入域80万人で想定


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新石垣空港整備に伴う経済効果を発表する中山義隆市長(左)=26日、石垣市役所

 【石垣】石垣市は26日、来年3月7日開港予定の新石垣空港整備に伴う経済効果(速報値)を公表した。

建設費用や工事に伴う波及効果を含めた開港前の経済効果は651億円。開港後の1年間で入域観光客数が80万人に達した場合、1149億円の経済効果が期待できるとした。試算はおきぎん経済研究所に委託して算出した。
 開港前の建設に伴う経済効果のうち、建設工事などによる直接効果は約370億円。建材や工事機械などへ波及する間接効果は約282億円と試算した。
 試算では過去の統計を基に2013年度の標準的な入域観光客数を73万人と推計。開港効果で観光客数が標準推計を10%上回る80万人に達すると想定した場合、経済効果は標準値の73万人の場合よりも104億円多い1149億円になると予想した。
 標準値を30%上回る95万人の場合は1358億円、40%上回る102万人の場合は1462億円の経済効果が期待できると試算した。
 経済効果は1人当たりの観光消費額を約7万8500円に設定し、観光客の消費による直接効果と企業間の中間取引などによる間接効果を合わせた額。入域観光客数は空港利用の観光客数で、クルーズ船の利用客は含まない。中山義隆石垣市長は「新空港の開港で直行便やチャーター便の乗り入れが増えると期待している。(標準値より)10%アップを目指したい」と話した。