日本修学旅行協会(日修協)の河上一雄理事長が28日、那覇市の沖縄都ホテルで「修学旅行を主とした教育旅行の動向と今後の方向性」をテーマに講演した。
河上氏は「修学旅行の誘致には豊かな自然や文化に触れる体験、文化の継承と創造に寄与する視点を持つ旅行内容が極めて重要だ」と分析。これまでの見学を中心とした修学旅行から、民泊を含めた体験滞在型旅行が主流になってくると説明した。
また、長崎県の事例を挙げ、2002~09年まで修学旅行生が年々減少した理由は沖縄への修学旅行の増加や多様な平和学習地が求められていることが考えられると指摘。一方で、今後沖縄戦を経験した人の減少などに伴い、学習内容の再構築も必要になってくるとした。
同講演会は、沖縄観光コンベンションビューローが主催し、約120人の旅行関係者が参加した。