オリオンビール(浦添市、嘉手苅義男社長)は10日、本部町のエキスポランド跡地に2014年7月に開業する「ホテル オリオン モトブ リゾート&スパ」の概要を発表した。
同町を含め、200人(150人正規社員)の新規採用を予定している。
ホテルは地上12階建て、全238室で最大約千人を収容できる。敷地面積3万2714平方メートル、建築面積8500平方メートル。年間延べ宿泊数20万人(泊)、客室稼働率70%を目指す。
客室は全て海に面し、部屋面積も50平方メートル以上ある。そのほか、温泉大浴場や省エネ型「デシカント空調システム」を取り入れ、従来に比べ年間3311トンの二酸化炭素(CO2)を削減できるという。宿泊料金は1室平均2万円。同社2軒目のホテルとなる。
那覇市のホテルロイヤルオリオンで会見した嘉手苅社長は「地元の食材を活用した地産地消の取り組みや雇用の拡大など、本部町の経済や県観光の振興に大きく貢献できると期待する」と述べた。同ホテルの運営については、当面は同社が運営するが、今後別の運営会社に委託するかどうかを検討するという。本部町の高良文雄町長は「ホテルの誘致で、本部町だけではなく、北部全体の活性化につなげていきたい」と話した。
エキスポランドは沖縄観光コンベンションビューローが運営していたが、利用者減に伴う経営悪化で、00年3月に閉園。同町が02年に跡地を県から購入し、第三セクターのエキスポ開発が跡地利用の計画を策定していた。