政権奪還か継続か 衆院選きょう投開票


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 第46回衆議院議員選挙は16日、投開票される。沖縄4選挙区には国政選挙に参加して以来、過去最多の19人が立候補している。米軍普天間飛行場返還・移設問題の解決手法や、憲法改定の是非、一括交付金を活用した経済振興、医療福祉の在り方などを争点に激しい舌戦を繰り広げた。

民主党政権の存続か、自民と公明による政権奪還が焦点となり、本土復帰40年の節目の年に沖縄に横たわる課題解決と絡みつつ、政権選択が迫られる歴史的選挙になる。12日間の選挙戦を締めくくる15日夕、各候補者は繁華街での打ち上げ式などで最後の訴えを行った。沖縄選挙区は、16日午後11時ごろに当落が判明する見通し。
 沖縄最大の争点となる普天間問題では、多数の候補者が県内移設反対を掲げる。衆院選後発足する新政権により、辺野古移設に向けた公有水面埋め立て許可申請の知事提出を控えることから、選挙結果は沖縄の米軍基地問題の行方にも影響を与えそうだ。
 国政では、消費税増税や環太平洋連携協定(TPP)参加の是非、原発政策が争点となっている。政権交代の可能性を含む選挙で沖縄選挙区は、2009年の前回選挙時に、国政参加以来、初めて衆院議員の全議席を失った自民の巻き返しにも注目が集まる。選挙結果は、来年夏の参院選や2年後の県知事選など主要選挙の行方を占う試金石になる。
 政党を選ぶ比例代表(九州ブロック)には、沖縄小選挙区の候補のうち、民主2人、自民4人、日本未来1人、日本維新4人、共産1人、社民1人の計13人が重複で立候補する。
 投票は、15日に繰り上げ投票が行われた竹富町を除く県内40市町村で、原則16日午前7時~午後8時まで。県内の選挙人名簿登録者数は3日現在で、109万5603人(在外選挙人名簿登録者を除く)となっている。

<沖縄選挙区立候補者>届け出順 敬称略
【1区】
赤嶺 政賢(64) 共産・前4、社大推薦
安田 邦弘(67) 維新新、みんな推薦
国場幸之助(39) 自民新、公明推薦
下地 幹郎(51) 国民新・前4、民主推薦
【2区】
金城 利憲(58) 維新新、みんな推薦
宮崎 政久(47) 自民新、公明推薦
照屋 寛徳(67) 社民・前3、社大推薦
永井  獏(68) 無所属新
【3区】
金城 竜郎(48) 幸福実現新
大城 俊男(45) 維新新、みんな推薦
宮里  昇(65) 共産新
比嘉奈津美(54) 自民新、公明推薦
玉城デニー(53) 未来・前1、社大推薦
崎浜 宏信(56) 民主新、国民新推薦
【4区】
魚森豪太郎(34) 維新新、みんな推薦
西銘恒三郎(58) 自民・元2、公明推薦
大城 信彦(45) 民主新
瑞慶覧長敏(54) 無所属・前1、社大推薦
真栄里 保(56) 共産新