【衆院選速報】比例で玉城氏滑り込み 選挙区は自民3、社民1


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
九州比例最後の議席に滑り込み、万歳する玉城デニー氏(中央)と支持者ら=17日午前4時58分、沖縄市松本の選挙事務所

 第46回衆院選は16日、投開票があり、沖縄選挙区は1区で自民新人の国場幸之助氏(39)、2区で社民前職の照屋寛徳氏(67)、3区で自民新人の比嘉奈津美氏(54)、4区で自民元職の西銘恒三郎氏(58)が当選を決めた。1区は、現職大臣で国民新前職の下地幹郎氏(51)が落選する波乱があった。
 比例代表(九州ブロック・定数21)は、共産で比例前職の赤嶺政賢氏(64)=沖縄1区、自民新人の宮崎政久氏(47)=同2区、日本未来前職の玉城デニー氏(53)=同3区=が選挙区で敗れたものの当選を果たした。公明の比例単独候補で前職の遠山清彦氏(43)も当選した。

 玉城氏は九州ブロック比例代表の最終議席に17日午前4時42分に滑り込んだ。
 投票率は56・02%で2009年の前回選挙よりも8・93ポイント下回り、過去最低を記録した。県内4選挙区から出馬した県選出・出身の衆院議員は7人となる。
 前回衆院選で、衆院の全議席を失った自民は議席を奪還した。前回、初議席を得た民主は、3年余の政権運営に対する批判を受けて全敗。全区で候補者を擁立した日本維新も全敗した。
 1区の国場氏は、自公協力で圧勝した11月の那覇市長選挙の勢いを保ち、県議や市議と手厚く連携した。
 2区の照屋氏は、革新地盤の強みを生かして終始、安定した戦いを展開。保守や無党派まで浸透した。
 3区の比嘉氏は、自民、公明の全面支援を受けて保守票を固め、医療・福祉団体からも支援を得た。
 4区の西銘氏は、保守地盤の強みを発揮し、地域回りを徹底して支持基盤を着実に固めた。
【琉球新報電子版】