県は17日、「海外市場における沖縄観光ブランド構築」に向けた検討会議の初会合を那覇市の自治会館で開いた。
同会議事務局(電通沖縄内)が、県観光の主要なターゲットと考えられる世界15カ国(17都市)の個人旅行者(バックパッカー以外)を対象に11月に行った旅行動向調査の結果を報告した。1都市当たり400人を調査した。
海外旅行について、中国の上海と北京の住民は子どもの将来のために行い、家族旅行の比率が調査地域の中でも最も多かった。沖縄に対するイメージは64・5%が美しい自然に囲まれて、豊かな時間を過ごせる島―と回答した。一方で県への来訪意向は低い傾向も見られた。
意見交換で、日本旅行業協会沖縄支部長の東良和氏(沖縄ツーリスト社長)が沖縄のブランド構築に向けた方向性として「子どもが自由に遊べ、家族が笑顔になれる島」と提言した。ベルギー政府観光局ワロン・ブリュッセルのダミアン・ドーム日本支局長は、観光客がリラックス、リセットできる「心のエコの旅ができる島」などをブランドイメージとして構築するよう、提案した。