「置きおかず」沖縄展開 来月から座間味で


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レトルト食品配達事業「置きおかず」の仕組みを説明するてぃだ琉球の山城洋之社長=琉球新報社

 「富山の置き薬」の食品版で「置きおかず」というレトルト食品配達事業が県内でも始まる。2011年11月から秋田県で岩城のかあさん(秋田県、中塚総紀社長)が事業を開始、県内ではシステム販売などのてぃだ琉球(那覇市、山城洋之社長)が沖縄地区担当としてフランチャイズ契約を結び、13年1月から座間味村でスタートさせる。

現在は秋田からレトルト食品を仕入れているが、需要動向を見ながら県内で供給できる相手との提携も進める。
 煮物などの和食や、ハンバーグやカレーなどの洋食、中華料理など50種類以上のレトルト食品をそろえ、1食食べ切りで価格は160~300円。「富山の置き薬」方式で無料でセットを設置。職員が週1回程度訪問し、食べた分を精算する。座間味には12月に6セットを送付。1月から6世帯で無料設置が始まる。
 県内離島や本島北部地域への拡大を計画する。老人入居施設の業者向けにも展開したい考え。県内向けの味付けにもこだわっていく。
 山城社長は6月から県内で市場調査を始めた。「沖縄も高齢化社会を迎えており、地域貢献事業として手掛けたい。台風があると離島では食料も店の棚からなくなる。そんな時にも役立てる。今後は地産地消でやっていきたい」と話した。
 県内での別のフランチャイズ契約先も募集している。問い合わせは、てぃだ琉球(電話)098(963)9205。(滝本匠)