JAおきなわ(那覇市、砂川博紀理事長)は4日、2013年の初荷式を浦添市伊奈武瀬のJAおきなわ園芸農産物広域流通センターで開いた。
関係者らは野菜や花卉(かき)などの初荷を載せたトラックを万歳と拍手で見送り、農産物の安定販売を祈願。鏡割りや太鼓で景気を付け、同年の出荷計画達成を誓った。初荷は東京都中央卸売市場などに輸送された。
JAの13年出荷計画は野菜75億円(2万8千トン)、花卉55億円(1万5千本)、果実20億円(4千トン)の総額150億円。同じ目標を掲げた12年は、9月以降に相次いで襲来した台風が影響して計画の約8割程度にとどまった。
13年はインゲンやカボチャ、ゴーヤーなどの重点品目の作付けを推進して生産回復を図る。マンゴーやタンカンなどの果実は現在品質も良好で、出荷量の拡大を見込んでいる。
砂川理事長は「消費者から食の安心・安全が強く求められている」とし、トレーサビリティーの徹底、残留農薬減産体制の強化を強調。さらに「ファーマーズマーケット事業などの強化により、生産者の顔が見える販売や地産地消を推進する」と述べた。
初荷はサヤインゲンやゴーヤーなど野菜28トン、キクや洋ランなど花き1500ケースだった。