琉球芸能、商品化へ 観光業者招き意見交換


社会
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富田めぐみさん演出の「Bon Voyage!(ボン・ヴォヤージュ)」を旅行業者らへ披露する踊り手ら=5日、浦添市の国立劇場おきなわ

 県外の観光業者やメディア関係者らを招いて琉球芸能の舞台作品などを披露し、観光商品化の可能性を探る「県外観光・メディア関係者招致ツアー」が5日から始まった。6日まで。

県の「文化観光戦略推進事業」の一環で、県内の若手演出家が琉舞やエイサー、空手などを取り入れて創作した舞台作品を国立劇場おきなわで上演し、琉球芸能の観光商品化に向け、PRした。
 5日は県外から東京周辺や関西の観光関連業者を中心に24人、県内からは136人の計160人が参加。同劇場で「Bon Voyage!(ボン・ヴォヤージュ)」(富田めぐみ演出)、「かりゆし・かりゆし~恋するシーサー」(嘉数道彦演出)、「琉球幻想絵巻~Glourious RYUKYU“春や春”」(名城一幸演出)の3作品を上演した。
 参加した観光関連業者らは配布されたアンケート用紙に各作品の良かった点や改善点、鑑賞料金、上演時間などの意見を記入。3段階で星を付ける評価も実施していた。
 日本旅行(東京)の西田博之ソリューション営業本部市場開発チームスーパーバイザーらは「方言が分からない。予備知識がないと難しいので、もっと分かりやすい解説が必要だ。修学旅行や高齢者のオプショナルツアーの一つのコンテンツとして可能性はある」と指摘した。
 旬刊旅行新聞(東京)の増田剛編集長は「この事業全体を取り上げる記事を予定している。今後(文化観光は)十分に可能性がある。もっと沖縄芸能を発信した方がよい」と語った。
 参加者らは6日、地域と連携した文化観光のモデル事業に取り組む「体験王国むら咲むら」(読谷村)内のククル奏劇場を視察した後、国立劇場おきなわで安田辰也さん、照屋忠敏さん、蔵當慎也さんの演出による舞台作品を鑑賞する。

英文へ→OPG exchanges opinions with travel agents on the commercialization of Okinawan performing arts