県内に流通する野菜や果物を取り扱う浦添市伊奈武瀬の県中央卸売市場青果部で5日早朝、初競りがあった。卸売り業務を担う沖縄協同青果の名嘉重則社長らが初競り開始を告げる鐘を鳴らすと、2013年の青果市場は勢いよく幕を開けた。
県内産野菜の同日の入荷量は前年比37・0%増の174トン。昨年は沖縄を直撃した大型の台風があったものの、キャベツやレタスを中心に生産量が増え、入荷量は拡大した。
一方、県外産は12・0%減の66トン。寒波の影響により減少したとみられる。野菜と果物を合わせた県内産の同日の入荷量は41・8%増の183トンとなった。
沖縄協同青果は12年度の目標を取引量7万1千トン、取引額138億円と掲げている。
名嘉社長は初競り式で「県産農産物を学校給食に取り入れたり、飲食店で活用するなど消費拡大につなげていく」と、地域総ぐるみで地産地消に取り組んでいくとした。