【東京】農林水産省は2013年度(13年産)のサトウキビ農家の手取り額に反映する甘味資源作物(サトウキビ)交付金について、現行より1トン当たり320円増額し、1万6320円にすることを決めた。さらに糖度が上がりにくい地域への配慮や、台風などに対するセーフティーネットとして一律の交付金を支払う「基準糖度帯」については、現行より0・1度引き下げ、13・1~14・3度とすることを決めた。今回の特例とした。
さらに生産回復や農業機械などの導入支援のための基金を2年間で35億円造成することも決定した。1月下旬に召集予定の通常国会で提出される12年度補正予算に一部計上する方向で検討する。
農水省の担当者が7日夕、自民党本部で開かれた党政調の野菜・果樹・畑作物等対策小委員会で提案し承認を得た。8日午前の党政務調査会農林部会で報告され、正式決定となる。
交付金は07年産以降、1万6320万円を維持してきたが、民主党政権交代後の11、12年産は引き下げられ1万6千円となっていた。基準糖度帯も10年産までは13・1~14・3度だったが、11、12年産は13・2~14・4度に0・1度引き上げられていた。