豪州舞台に活躍の幅 バレエダンサー・久保田さん


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豪州で主演した「白鳥の湖」などを振り返る久保田美和子=那覇市壷屋の森島富美加バレエ&ジャズダンス教室

 八重瀬町出身のバレエダンサー久保田美和子が昨年、オーストラリア国立バレエ団で「白鳥の湖」を主演、「オネーギン」にも出演するなど活躍の幅を広げている。

今年は3月に「ドンキホーテ」への出演が決まっており、さらに意欲を燃やしている。
 久保田は昨年、英国ロイヤルバレエ団など3カ国4バレエ団で研修。5月に「オネーギン」でタチアーナ役を務め、恋する少女から美しく成長した女性までを熱演し、バレエファンを魅了した。「全幕ものだが配役は4人で、踊る場面が多く幸運だった。物語をお客さんに伝えながら、自分も成長できればと思って演じた」と振り返る。
 8月には「白鳥の湖」でオデット、黒鳥オディールを演じた。出演者にけが人が出た影響で急きょ、起用された。
 「入団以来、古典を踊るのは初めてだった。休憩が一度しかない中で演じ分け、心の切り替えが難しかった。細部を確かめながら踊ることを心掛けた」という。今年も豪州で再演が予定されており「また出演したい」と意気込む。
 同バレエ団は、年間180公演をこなす。「健康に気を付けて今年も頑張りたい」と活躍を誓った。