中国公演成功 次への一歩VGO代表・仲間将太


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沖縄の若い世代に「どんどん海外に出てほしい」とエールを送るVGOの仲間将太=浦添市

 ゲーム音楽をオーケストラで演奏するビデオゲームオーケストラ(VGO、仲間将太代表)が昨年、拠点とする米国ボストンで日本のゲーム音楽作家を招いた単独公演を行い、中国でのツアーも成功させた。

今後も定期的に中国公演を予定するほか、仲間は将来的に沖縄でのイベント開催も視野に入れる。
 VGOは昨年3月に「ファイナルファンタジー」の公式ツアーボストン公演の演奏を担当、4月にシカゴで3万人を集客するイベントに出演。10月7日にボストンで行った単独公演には「キングダムハーツ」の下村陽子ら4人の作曲家を日本から招き、共演した。
 仲間は編曲からイベントプロデュース、当日の司会、ギター演奏までを一手に担った。「演奏はオーケストラだがロックのコンサート。出演者と来場者が一体で楽しめる公演を心掛けた」。
 単独公演を機に中国からオファーを得て11~12月、上海などで4公演。5000人規模の野外公演や1万人のホールも埋めた。「沖縄出身であることは知っていたはずだが、大歓迎を受けた。会場で、反日感情などは感じなかった」と語る。
 将来の沖縄公演を「アジアの中での沖縄を描く物語を表現する、新しい形の公演にしたい。VGOの選抜メンバーと沖縄の人々が共演できるといい」と展望。沖縄の若い世代に「海外に出て世界を相手に勝負している人々から刺激を受け、成功してほしい」とエールを送った。