全編沖縄で撮影され、昨年の第36回モントリオール世界映画祭で観客賞、世界に開かれた視点賞を受賞した映画「カラカラ」(クロード・ガニオン監督)の上映が12日、那覇市のシネマQと北谷町のミハマ7プレックスで始まった。
両劇場で舞台あいさつがあり、ガニオン監督や主演の工藤夕貴さん、宮平貴子プロデューサーらが登壇した。19日から全国公開される。
工藤さんは「人生はいつやり直しても遅くないという映画のメッセージは、沖縄だからこそ生きる言葉。沖縄から発信できることがうれしい」と話した。ガニオン監督は涙で言葉を詰まらせながら「最初から沖縄の人と一緒に撮り、沖縄の映画にしたかった。映画を通し、大好きな沖縄を世界中に見せたい」と話した。劇中音楽を作った新良幸人さんや主題歌を作曲した下地勇さんも登壇し、映画への思いを語った。