読谷村でリゾート開発を手掛ける沖縄うみの園(豊野雅弘社長)は18日、那覇地裁に民事再生手続き開始を申し立てたと発表した。負債総額は約179億円。県内過去8番目の大型倒産で、負債が100億円を超えるのは2008年のオークス(486億円)以来。
同社は土地の一部をホテル日航アリビラに賃貸しているが、最大債権者が親会社ジャパンホテルアライアンス(東京)のため、影響は最小限にとどまるとしている。
沖縄うみの園は同日、監督と保全命令を受けた。債権者は約20人で、負債総額のうち親会社が約178億円とほぼ1社で占める。
代理人弁護士などによると、再建は親会社が債権を免除する形で支援する見込みで、沖縄うみの園は引き続きリゾート開発を進める方針という。
同社は1985年に設立し、リゾート開発に向け用地取得を進めてきたが、用地買い取りや地代の支払いなどで赤字経営が続き、2008年12月期には171億円を超える大幅な債務超過に陥り、債務軽減の見通しが立たなくなった。