子牛初競り額9.7%増 県内全市場前年超え


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2013年1月の県内家畜市場成績(子牛)

 JAおきなわ(那覇市、砂川博紀理事長)は21日、県内全8地域の家畜市場で11~19日に開かれた子牛(月齢12カ月未満)の2013年初競り成績結果を発表した。

1頭当たりの平均落札価格は前年同期比9・7%増の41万1971円と大幅に増加した。全ての市場で前年を上回り、農家にとっては幸先の良いスタートとなった。
 取引頭数は4・5%増の計2652頭。内訳は去勢1561頭、雌1091頭だった。販売総額は14・7%増の10億9254万円、1頭の平均体重は0・4%増の252キロで、キロ単価平均は9・2%増の1632円だった。
 1頭当たりの最高価格は去勢が71万6100円、雌は57万2250円で、いずれも八重山市場だった。
 同市場の取引頭数は全体の27・1%を占めて最多。平均価格も8・0%増と全体を押し上げた。次いで多い19・8%を占める宮古の平均価格も11・0%増、13・1%を占める南部も9・2%増と伸びた。
 JAによると、東日本大震災や宮崎県の口蹄(こうてい)疫発生などで県外の繁殖母牛が減少。繁殖農家も高齢化で数が減り、県外の購買業者が約9割を占める県内市場の平均価格が上昇したという。担当者は「1月から3月は年末需要もあって価格が高止まりするが、今年も例年通りで農家は安心している。来月以降も全国の取引頭数は増加が見込めず、県内の競り価格は3月まで高値で推移していくと予想される」と述べた。