東京に「やちむん」出店 宗建リノベーション


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3月に県外に初出店する居酒屋「琉球市場 やちむん」=南風原町兼城

 南風原町で沖縄料理居酒屋「琉球市場 やちむん」を経営する宗建リノベーション(同町、前里宗一郎社長)は、3月に東京駅近くに開業する日本郵便所有のJPタワーの低層部に併設される商業施設「KITTE(キッテ)」内に新店舗を出店する。

同社の県外出店は初めてで、県の特産品販売も計画している。初年度の売上高目標は2億円で、来年をめどに都内に3~4店舗の出店を目指す。
 2001年創業の同社の主力事業はコールセンターや家電修理など。飲食店は創業前から前里社長が個人経営していた。現在は県内で1店舗のみを経営する。
 新店舗の延べ床面積は95平方メートルで座席数42席。オフィス街の30~40代のOL、サラリーマンをターゲットに、月約1200人の来客を計画。客単価は昼はランチと弁当で580~千円、夜は居酒屋で3千~3500円を見込んでいる。
 従業員は県内から約30人を雇用し、店舗拡大に併せて将来的には100人超を見込む。前里社長は「若い人にもっと関東に出てほしい」と、寮も完備する予定だ。
 ゴーヤーチャンプルーや泡盛などのほか、みそ汁定食や沖縄風ちゃんぽんなどまだ知名度の低い料理も提供する。店内の装飾や店員が着るかりゆしウエアにもこだわり、浦添市の専門学校インターナショナルデザインアカデミーの学生のデザインを採用した。ゴーヤーやアグー豚など沖縄の食材は八重瀬町伊覇の調理場で加工。配送業務については、今年の夏場をめどに全国の沖縄料理屋への通販事業開始も視野に入れている。
 「キッテ」は日本郵便初の商業施設で、東京駅前に位置する。地上38階、地下4階建てのJPタワーの下層部6階と地下1階部分に併設される。やちむん―が出店する地下1階には、全国の特産品が楽しめる飲食店など36店舗が入居する。
 前里社長は「個人生産の商品を含めた沖縄の特産品を店舗で販売し、料理としても提供したい。沖縄を知ってもらい、沖縄に来てほしい」と力を込めた。
 問い合わせは同社西原事務所(電話)098(988)0732。
 (長嶺真輝)