那覇空港、貨物量2年連続減


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那覇空港貨物取扱量

 沖縄地区税関那覇空港税関支署(石川三千夫支署長)は29日、2012年の那覇空港貨物取扱量を発表した。総取扱量は前年比2・5%減の13万7352トンで2年連続の減少となった。石川支署長は「減少は経済状況の影響がある」と説明した。

 内訳は輸出を含む積込量が2・9%減の6万5555トン、輸入を含む取卸量は2・0%減の7万1797トン。積込量の99・2%、取卸量の94・0%が空港で一時的に積み替える貨物など、那覇空港で通関しない「通過」に分類される。
 月別の取扱量は3月の1万4061トンが最多。次いで12月1万3676トン、11月1万3448トン―など。1月は最少の7105トンだった。総取扱量は09年10月に全日本空輸(ANA)の国際航空貨物拠点(ハブ)事業が開始して以降大幅に増加したが、近年は減少が続く。全国順位も昨年から一つ下げ、成田、関西、羽田に続き4番目となった。
 那覇空港の12年貿易額は輸出が18・4%減の46億4057万円、輸入は0・7%減の137億4945万円。輸出先はデンマークが3・2倍の14億6480万円でトップ。輸入先は米国が28・1%増の31億6849万円で最も多かった。品目はどちらも航空機関連が多かった。
 石川支署長は「昨年11月にヤマト運輸がANAのハブ事業を活用し始め、今後セールスが本格化すると思う。円安も進んでいるため、今後は取扱量の増加が予想される」と話した。