塩屋が台湾三越出店 売り上げ3千万円目標


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
記者会見で「塩屋」の海外初出店の意気込みを語るパラダイスプランの西里長治社長(中央)ら

 県内各地の70種類の塩をはじめ、国内外の塩全600種類を取りそろえる塩専門店「塩屋(まーすやー)」は3月2日、台湾の新光三越台北南西店に新店舗をオープンする。

海外初出店で、初年度の売り上げ目標3千万円を目指す。「塩屋」は宮古島、石垣島など県内で4店舗を展開するほか、昨年5月に東京スカイツリーに併設する商業施設「東京ソラマチ」に出店し、既に売り上げ目標1億円を達成している。
 29日、「塩屋」を運営するパラダイスプラン(宮古島市)の西里長治社長が県庁で会見した。台湾では100種類の塩を取り扱うほか、塩の美容関連商品や雪塩ソフトクリームなどスイーツも販売する。西里社長は「台湾で沖縄への関心が高まってきている。塩を選ぶ楽しさを提供することで、沖縄の塩のブランド価値を高めたい」と話した。
 台湾出店は、昨年10月に台北南西店で開催された沖縄物産展で「塩屋」ブースを設け、12日間で約400万円の売り上げがあったことから、三越側から申し出があったという。
 台湾に初出店するに当たり、台湾の食品卸会社、達正食品(湯正介社長)と合弁会社台北塩屋を設立した。湯社長は「台湾に塩屋が出店することで、塩の良さを知ってもらえる。これを機に沖縄の文化や情報を発信し、今後は台湾に3店舗以上出店していきたい」と語った。従業員は5人で全員現地採用するという。