60人が舞台 活気に満ち 沖国大琉芸文10周年公演


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立方・地謡とも総出演で、にぎやかに披露する最終演目の「スーパーマミドー」=26日、宜野湾市民会館

 沖縄国際大学琉球芸能文学研究会の10周年記念公演「双葉踊り(ふたふぁうどぅい)」が26日、宜野湾市民会館で行われた。

琉球芸能の各公演で活躍する同研究会の卒業生や現役の学生ら約60人が出演して活気あふれる舞台で節目を飾った。第1部の幕開けは、同研究会の会歌「能羽(ぬふぁ)の道孵(すぃ)でぃる 我した琉芸文 肝揃(ちむする)てぃ臨(ぬず)ま 双葉踊り」(芸能の道に生まれた、我ら琉芸文 心をあわせて臨もう、双葉踊りへ)を「真福地のはいちやう節」に乗せて歌った。「四季口説」や「麾」「祝節」「古見の浦」「貫花」も披露した。
 第2部は「馬ヌシャ」「古見の浦のブナレーマユンタ」「苧引」「かせかけ」など。
 「毛遊び」は照明を暗くし、夜空に星が浮かぶ演出の中、若者が集い、歌や踊りで遊ぶ様子を描いた。歌三線で「とぅばらーま」(伊藤幸太、大城茂智)、「ナークニー」(平田旭、下地彩香)、「山原汀間当」(仲村渠達也)を披露。情けの込もった歌三線を響かせた。
 さらに10人前後の群舞が続き、「ちんぼーら」「与那武岳金兄小」「マヤー小」「ションカニ小」を次々に舞った。
 最後の「スーパーマミドー」は、竹富島に伝わる農作業の過程を踊りにした「マミドー」を基に構成した演目。「カマ踊り」「クワ踊り」「ヘラ踊り」に続き、約60人全員が舞台に登場し「マミドー」を披露した。踊り手や地謡が総出演し、舞台からあふれんばかりに踊る光景は圧巻。「いーやさーさ」と陽気な掛け声も重なり、農作業に励む様子を生き生きと表現した。