「実感と責任感じる」 文化庁芸術祭賞、優秀賞の玉城さん


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文化庁芸術祭賞の優秀賞を受けた玉城盛義さん=30日、東京都千代田区の如水会館

 【東京】優れた芸術活動を表彰する2012年度文化庁芸術祭賞の贈呈式が30日、東京都内であり、女性による三味線漫談「女道楽」の内海英華(うつみ・えいか)さん(52)ら大賞受賞者をはじめ、舞踊部門の優秀賞に選ばれた琉球舞踊の玉城流三代目家元、玉城盛義(たまぐすく・せいぎ)さん(46)らが表彰された。

 玉城さんは琉舞の男性舞踊家では初めての受賞。贈呈式後「実感が湧いてきたと同時に大きな責任を感じる。琉舞をより多くに知ってもらえるよう今後もしっかり踊りたい。受賞におごることなく、初心に帰って多くの方に恩返しをしたい」と喜びを語った。
 授賞対象となった舞台は昨年11月に東京の国立劇場で上演した古典舞踊中心の独演会で「琉舞の原点である女形の技法に立ち返り、見事に演じた。雑踊(ぞうおどり)の男性役では大衆性も兼ね備え、琉舞に新しい期待感を抱かせた」などと評価された。