沖縄旅行の新規客開拓を 20~30代女性、誘客の鍵


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄旅行未経験者需要開拓事業シンポジウムに参加した観光関係者ら=13日、那覇市の県市町村自治会館

 県は13日、那覇市の県市町村自治会館で沖縄旅行未経験者需要開拓事業シンポジウムを開いた。シンポではリクルート沖縄じゃらん(那覇市、山田英樹社長)に委託していた沖縄旅行未経験者実態調査と格安航空会社(LCC)利用者実態調査の中間事業成果を報告。

沖縄旅行未経験者のうち、20~30代の女性は、時期未定を含め、7割余が「沖縄に旅行に行きたい」と回答するなど、沖縄に強い興味を持ち、現地情報を重視したいという傾向があることが分かった。
 実態調査は沖縄旅行の新規客開拓を目指したもの。
 積極派の中では沖縄旅行の魅力(複数回答)として「国内なのに異国の雰囲気が味わえる」「時間を忘れてのんびりでき、癒やされそうだから」などが挙げられ、いずれも65%以上あった。
 これまで沖縄に来ていない理由(同)は「航空料金が高い」が46・1%と最も高く、次いで「旅行日数が長い」39・4%、「ホテルなどの滞在費用が高い」29・1%、「ツアー料金、パッケージ料金が高いから」27・8%-などがあった。
 一方、LCC利用者のうち、初めて来県する人が約25%が占め、旅行先に沖縄を選んだ理由(複数回答)は「LCCを利用して通常より安く行けるから」が48・2%で最も多かった。
 リクルート沖縄じゃらんの山田社長は「沖縄の情報を知らない人に対して理解される情報として伝わる仕組みが大切」と指摘した。
 沖縄旅行未経験者実態調査は2012年9月にインターネットで約1万人を対象に実施。同年10月下旬~11月上旬、那覇空港で352人にLCC利用者実態調査を行った。