アスクル、沖縄で事業 オフィス用品通販大手


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沖縄本島でのサービス提供開始を発表するアスクルの岩田彰一郎社長(右)ら=14日、県庁

 オフィス用品通販大手のアスクル(東京、岩田彰一郎社長)は、沖縄本島で本格的なサービスを21日から始める。インターネットやファクスで注文を受け商品を届ける通販事業を全国で展開。

OA機器を取り扱うオキジム(浦添市、新里勇社長)とユナイテッドシステム(同市、田場盛伸社長)が営業パートナーとして提携し、県内で新規顧客の開拓を図る。3年後までに売上高20億円を目指す。県産品を取扱商品に採用することも計画している。
 アスクルは全国6カ所に物流センターを設置し、受注後は当日か翌日に配送する通販サービスで業績を伸ばしてきた。だが、沖縄は輸送コストが高く対象外地域となっていた。それでも口コミなどで約2千事業所が利用するなど需要の高さから事業展開を決定。福岡、大阪センターから船便で出荷し、最短2日で配送するサービスで対応する。
 取扱商品は専用のカタログで紹介。文房具や事務用品などのオフィス用品のほか、食料品、医薬品、介護用品など現在約16万点を取りそろえている。沖縄では、オフィス用品を中心に日用品や製造現場で使う工具など約3万点を提供し、順次内容を拡充する。
 本島以外の離島でのサービス提供は順次検討。営業パートナーは今後も募集し10~15社に広げる方針だ。
 14日、県庁で会見した岩田社長は「沖縄は大きな市場で、要望も多かった。企業の購買コスト削減を支援することができると思っている」と話した。
 事業提携したオキジムの新里哲郎専務は「われわれの営業力を生かしたい」と話し、ユナイテッド―の田場社長は「新たな事業として取り組みたい」と意気込みを語った。