外相に普天間の県外移設要望書提出 仲井真知事 


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岸田文雄外相(左端)と会談する仲井真弘多知事(右端)=16日午前、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 岸田文雄外相は16日午前、那覇市のホテルで仲井真弘多知事と会談した。仲井真知事は米軍普天間飛行場の県外移設などを求める要望書を岸田氏に提出。岸田氏は1月の日米外相会談で、同飛行場の名護市辺野古移設をはじめとする日米合意に基づいて沖縄の基地負担軽減に取り組むことを確認したと説明した。

 嘉手納基地より南の米軍施設の返還について岸田氏は「ぜひ加速させていかなければならないと、クリントン国務長官と合意した」と説明したが、返還時期などを示す統合計画の策定時期のめどについては言及しなかった。
 同飛行場の返還・移設問題について岸田氏は「普天間の固定化は絶対あってはならない」との認識を示した上で「県民の声にしっかりと耳を傾けながら努力していかなければならない」と述べた。
 報道陣への公開の会談に先立ち、岸田氏と仲井真知事は朝食を交え非公開で会談した。
 岸田氏はこの後、米軍キャンプ・シュワブを視察。宜野湾市役所で佐喜真淳市長と会談。記者会見を開いた。
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