うるま特区製品搬出額、10年で36倍


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 国際物流拠点産業集積地域(国際物流特区)うるま地区(旧特別自由貿易地域)への進出企業が製品出荷した搬出額(移輸出)は、2011年度で前年度比38・8%増の59億8千万円となり、00年度に比べ36倍以上に伸びたことが県のまとめで分かった。

立地企業数は00年度の11倍の33社に上り、雇用者数も5倍の496人となった。08年のリーマン・ショックの影響で09年度は前年割れしたが、それを除けば、年々搬出額は増加している。
 搬出額から原材料などの搬入額(移輸入)を差し引いた経済効果額は11年度は21億9900万円となった。00年度の経済効果額はマイナス1億5700万円だったが、01年度以降はプラスに転じ、08年度は30億300万円を記録した。
 11年度搬出額の内訳は、県内が12億1700万円、県外が26億4200万円、国外が21億2100万円。国外搬出額は初めて20億円を突破した。
 11年度搬入額は37億8100万円で、県内が6億100万円、県外が23億9400万円、海外は7億8600万円だった。
 一方、国際物流特区那覇地区(旧自由貿易地域)の11年度搬出額は24億3400万円で、搬入額を差し引いた経済効果額は11億9800万円。搬出の内訳は、県内が11億9800万円、県外が10億700万円、国外が2億2800万円。入居企業数は11社で雇用者数は162人だった。
 国際物流特区では法人税課税所得の40%控除など税制上の優遇措置や保税制度が活用できる。