中央銀行の彭淮南総裁は昨年12月25日、立法院(国会)で人民元の台湾元への換金業務解禁に関する質疑に答え、「政府のゴーサインさえ出れば、1週間で業務を開始できる。今こそ解禁の時期だ」と呼び掛けた。
彭総裁は、政府は現在1人当たり人民元2万元(約30万円)の持ち込みを許可しておきながら、台湾元への換金を認めていないことは不合理だと指摘。早期の換金開始に踏み切れなければ、人民元が台湾元の通貨としての地位を脅かす恐れもあるとも述べた。
人民元の値上がりで、台湾国内でも人民元を保有する人が増えてきており、国内で少なくとも1000億元(約1兆6000億円)の人民元が流通しているとみられている。
【中国時報】人民元の兌換開始を呼び掛け 中央銀行総裁
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琉球新報社
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