日経シンポ 留学で英語力を 競争力維持へ必要性強調


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 日本経済新聞社西部支社販売部は「選ばれるアジア(世界)の中の沖縄(人材)になるために」をテーマに新春座談会・日経シンポジウムを20日夜、那覇市の県立博物館・美術館で開いた。

第1部では「グローバル(沖縄)羅針盤」と題して元グーグル日本社長で村上憲郎事務所社長の村上憲郎氏が講演した。
 村上社長は今後はグローバル採用中心の時代が来ると指摘。「今後は英語運用能力によって人類は二分化される。英語を使うことができなければ、取り残されてしまう」と危機感を表した。競争力につながる運用能力養成のため、日本の大学ではなく海外の大学に留学すべきだと主張した。
 また、日系企業も実務能力を徹底的に問われ、外資企業と競争する時代に入っていると指摘。「日本は国、会社、個人とも戦後70年間と同じやり方では今後のグローバル社会で競争力が維持できなくなる」と話した。
 第2部のパネルディスカッションでは、沖縄ワタベウエディングの翁長良晴社長やえんグループの又吉真由美社長らが同テーマについて議論した。

村上憲郎氏
日経シンポジウムに来場した事業者や学生ら=20日、那覇市の県立博物館・美術館