県文化観光スポーツ部は21日、2013年度のビジットおきなわ計画案を発表した。入域観光客数の目標値を12年度の見込み値(582万人)に比べ8・2%増の630万人に設定した。
そのうち外国人観光客数は見込み値(32万人)比56・3%増の50万人、観光収入を見込み値(3996億円)比18・6%増の4740億円と設定した。
県観光政策課の嵩原安伸課長は「新石垣空港の開港や13年の新国際線ターミナルビルの完成などもあり、来年度の観光客数は600万人を突破したい」と述べた。
そのほか、1人当たりの消費額を見込み値比9・2%増の7万5千円、うち外国人客の額は5・3%増の7万3千円とした。平均滞在日数を0・12日増の3・95日、うち外国人客は5・50日を設定した。延べ宿泊者数は13・1%増の1870万人泊とした。
同計画は、単年度ごとの数値目標と具体的な誘客行動計画を定めるもので、07年度から策定している。
13年度は日中・日韓関係を含む国際情勢、円安の傾向、国内外の航空提供座席数が過去最高の942万席が見込まれることなどを踏まえ、目標設定した。
13年度の施策展開として(1)国内外における戦略的な誘客活動の展開(2)離島観光の推進(3)沖縄観光ブランド力の強化(4)観光人材の育成(5)観光客の受け入れ態勢の拡充・強化―を柱に掲げる。
具体的にはプロモーション戦略に基づいた海外市場(台湾、韓国、東南アジアなど)展開、離島への航空路線などの拡充・強化、MICE(企業の会議・褒賞旅行)やリゾートウエディングの拡大など付加価値の高い観光などを推進する方針。