石垣市が水族館構想 来年度事業で基本計画


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 【石垣】天候に左右されずに石垣の海を楽しんでもらおうと、石垣市は水族館の建設計画を進めている。現在、基本構想策定の作業中。基本構想がまとまり次第、2013年度事業として設置場所や面積などを決める基本計画の策定に着手する。

 石垣島は自然の豊かさが観光資源となっているものの、雨天時に家族で遊べる施設がないのが課題となっている。
 市は水族館を設置することで、海に入ることが困難な高齢者、障がい者らにも海を感じてもらうことができ、新たな観光メニューの創出になると期待。教育にも活用できると考えている。
 市はこのほど、漢那政弘副市長を委員長とする基本構想の策定委員会を設置し審議を開始した。基本構想は入域観光客数や人口動態を勘案し、水族館のコンセプト、おおむねの施設規模などを決定する。本部町の美ら海水族館など国内事例を参考にしながら、議論を通して方向性を決める。
 石垣市の中山義隆市長は「できるだけ早いうちに具体的な設計、建築に入りたい。石垣らしい水族館にして、海に入れない子どもやお年寄りも楽しめる施設にする」と話した。
(稲福政俊)