戦後の沖縄の大衆運動をけん引した政治家・瀬長亀次郎さん(1907年~2001年)が残した資料を通して沖縄の民衆の闘いを伝える「不屈館-瀬長亀次郎と民衆資料-」が1日午前、那覇市若狭に開館した。館内では瀬長さんの一連の活動を年表やパネルで紹介し、蔵書や新聞記事のスクラップ帳、自筆の原稿、愛用品など約1400点の展示品が並ぶ。瀬長さんがちゃぶ台で勉強していた和室を再現しているほか、瀬長さんに寄せられた手紙約3千通も見ることができる。
同日午前、関係者が出席して式典が行われ、テープカットで開館を祝った。館長を務める瀬長さんの次女・内村千尋さん(67)は「勇気ある政治家とそれを支えた民衆がいたことを伝えたい。平和教育の場にもなればと思う」と話した。
入館料は大人500円(65歳以上400円)、大学・高校生300円、中学生以下は無料。問い合わせは同館 電話098(943)8374。【琉球新報電子版】