若手で新作「天の川」 芸大OB会が意欲


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稽古に励む彦星役の川満(右)、朱織役の西村(左)と初の脚本・演出を務める岸本=豊見城市

 県立芸術大学琉球芸能専攻の卒業生らでつくる「沖芸大琉球芸能専攻OB会」の第4回定期公演が31日、国立劇場おきなわで行われる。

昼(午後1時開演)と夜(午後5時)の2回。20代を中心とした11~19期生の若手実演家で実行委員会を構成し、「若い息吹!碧の魅力!」をテーマに新作組踊や琉舞、古典音楽を披露する。
 新作組踊「天の川恋物語」は公演実行委員長の岸本隼人が初の脚本・演出を務める。物語は天界の彦星(川満香多)が山猫にだまされて地上へ落とされ、助けられた朱織(西村綾乃)と恋をする筋立て。「女性地謡の会しほら」メンバーを含む地謡陣の音楽、独唱なども注目される。
 昼夜とも「春や春」、古典音楽独唱3題、「天の川恋物語」を披露。昼は「本嘉手久」「ヤカラ」「美童華遊び」など、夜は「本貫花」「四つ竹」に加え、創作「世果報口説」(宮城由美子作)などもある。
 岸本は「若手による舞台ではつらつとした力が伝わればと思う」と意欲を見せた。入場料は前売り2500円、当日3千円。
 問い合わせは同公演事務局(電話)070(5410)3488。