岩手の子、海を満喫 104人、早くも夏体験


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
南国渡嘉敷島の海を体感し、歓声を上げる岩手県の子どもたち=渡嘉志久ビーチ

 【渡嘉敷】雪国の子どもたちが南国の異文化を学ぶ「春休み沖縄遊・YOU塾」のトップを切って岩手県の小中学生(藤原富男塾長)104人がこのほど、渡嘉敷島を訪れ、青い海や山など南国の春を体感した。

 岩手県の同塾は東日本大震災のあった2011年を除き、17年間継続して渡嘉敷島を訪れ、クジラ観察やマリンスポーツなどの自然体験活動、平和学習を行っている。
 岩手県各地から集まった子どもたちは、渡嘉志久ビーチの温かい海に入り、カヌーこぎや海底がのぞけるスーパーフロート乗りを楽しみ、透明な海で水しぶきを上げ、ひと足早い“夏″を満喫。渡嘉敷村のガイドの案内で「集団自決」(強制集団死)跡地も訪れた。
 初めて来島した花巻市立笹間第1小学校5年の石田悠盛君は「きれいな海で泳いだり、クジラを見たりでき、来て良かった」と笑顔を見せた。
 青少年交流の家では、春休み中、山形、福島、秋田、青森、静岡など、延べ約2500人が利用を予定している。
(米田英明通信員)