建築大工技能 25人合格 沖縄工業高建築科


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技能試験で作った作品と検定に合格した生徒=10日、那覇市の沖縄工業高校

 県立沖縄工業高校(山城邦定校長)建築科の生徒25人がこのほど、木造建築の知識と技術を問う建築大工技能士の技能検定3級に合格した。

前年度も17人合格しており、これで同校の3級合格者は42人となった。同校では今後も同資格検定取得に取り組む方針だ。
 沖縄では戦後、コンクリート建築が主流だったが、近年木造建築の需要が増している。このため同校は2011年度から生徒の同資格取得に向けて積極的に取り組んでいる。12年度は県立美里工業高校、県立名護商工高校とも連携し、取り組みを拡大した。
 検定は学科試験と技能試験の2段階を経て合否が決まる。指導に当たった宮平勝史教諭は「3級は初級レベルだが、これをきっかけに建築業界に羽ばたいてほしい。誇りを持って人の役に立つものを作り、使う人に幸せを与えるような仕事をしてほしい」と激励した。
 合格した2年生の上原基幹君は「沖縄に木造建築を増やしていきたい。寺を修復して、未来に残したい」と抱負を語った。