PAC3積んだ民間船入港、那覇新港


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航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を積んだ民間の定期船=18日午後1時25分ごろ、那覇新港ふ頭

 航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)4基を積んだ民間の定期船が18日午後1時、那覇新港ふ頭に入港した。4基は那覇基地と知念分屯地(南城市)に2基づつ配備され、すでに5基ずつ配備されている既存のPAC2と交換される。北朝鮮のミサイル発射などに対応する。昨年、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射を予告した際、県内に2度にわたってPAC3が一時展開した経緯があるが、常駐配備は初めて。

 午後1時25分時現在、船からの運び出しは確認されていないものの、小野寺五典防衛相は同日午前、記者団に「到着次第、状況が許す限り速やかに展開したい」と話しており、数時間以内に両基地に配備される見通し。
 PAC3の県内配備は当初、2014年度の予定だったが前倒しされ、浜松基地(浜松市)から移送された。在日米軍再編合意に基づき、本島には米陸軍のPAC3が嘉手納基地と嘉手納弾薬庫地区に配備され、07年から本格運用されている。
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