第二の古里 歌に 名護・大浦パーク研修生の瀬戸さん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
二見以北十区への愛を込めた歌を歌う瀬戸麻由さん=11日、名護市のわんさか大浦パーク

 【名護】名護市大浦のわんさか大浦パークで、研修生として勤務していた早稲田大学3年の瀬戸麻由さん(21)=広島県出身=が、二見以北十区への愛を詰め込んだ歌を作った。歌詞には十区の地域の風情を描いた。瀬戸さんは「自分で体験したことを歌に込めた。お世話になった人に聞いてほしい」と笑顔で語る。

 瀬戸さんは1月15日~4月12日の間、地域おこしの研修生としてわんさかでイベント運営などに携わった。旧正月、同市嘉陽で御願する元気なお年寄りの姿に触発され、十区の自然や人々をつづった歌を自ら作詞作曲し、2月末に完成させた。
 「二見の恋の歌 大浦の澄んだ海に響く」―。瀬戸さんが地域住民の集まりなどで歌っていたものが評判を呼び、名護市役所の平得薫支所長の協力で8日にCDを作った。平得支所長は「良い歌なので、地域に残すようにCDは十区に配る。歌は学校の合唱などに使ってほしい」と語る。11日、瀬戸さんはCDを二見以北地域振興会の宜寿次聰二見区長に贈った。
 12日に広島への帰路についた瀬戸さん。それまで曲名は決まっていなかったが「みんなのふるさと~咲かせようしあわせの花」という曲名を考えついた。「どんな人でも受け入れてくれる場所だと思う。自分も第二の古里にしたい」と思いをはせた。