91歳、ボートで客送迎 饒平名シゲさん(南城市)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
光貸ボートの前でVサインをする饒平名シゲさん(右)。四男の新区長饒平名勝仁さん(中央)と前区長の玉城隆さん=南城市玉城の新原ビーチ

 【南城】ボートを漕(こ)いでリーフにお客さんを送り迎えしながら、モズク獲りに勤しむ一方、週1回、仲間たちとカラオケを歌い楽しむ91歳のお年寄りが地域で話題になっている。

 南城市玉城字百名の饒平名シゲさん(91)で、13年前まで夫の光三さんと貸しボート業を営み、夫亡き後は光三さんの名前から付けた光貸ボートを一人で漕いで、2、3人の知人をリーフに送り迎えしながらモズクを採って交流を深め合う。「どうしてこんなに達者なの」と、地域の人をうらやましがらせている。
 これまで病気らしい病気にかかったことがないというシゲさん。欠かせないのが床に入ってからの手足の上下運動。両手両足を20回、上下に動かした後、眠りに就く習慣が健康の秘(ひ)訣(けつ)という。
 旧3月3日の浜下りの12日、曇天ながら浜に出て、4月に交代したばかりの新原区の旧区長の玉城隆さん(57)と新区長の饒平名勝仁さん(54)と共に潮干狩りを楽しむ行楽客を見守っていた。
 玉城さんは「こちらは体のあちこちに痛みを感じるのに、シゲさんはどこも異常がなく毎日ピンピンしている。200歳まで大丈夫ですよ」と、うらましそうに話した。
(知花幸栄通信員)