微生物活用し土壌汚染処理 基地返還見据えセミナー


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
土壌環境対策セミナー=17日、沖縄産業支援センター

 大米建設など4社は17日、県内で米軍基地返還に伴う土壌の汚染浄化などの処理や対策が重要課題になっているとして、土壌環境対策セミナーを沖縄産業支援センターで開いた。微生物を活用した土壌浄化技術の開発へ支援事業を推進する県ものづくり振興課の担当者や、土壌、地下水の浄化工事などを手掛けるJFEミネラル(東京)などが講話した。

 県ものづくり振興課の担当者は土壌浄化に関する現状や課題について説明。県内に高度な処理施設がないため「県外への運搬が必要となり高い処理コストが発生している」などと課題を指摘。その上で県内の豊富な生物資源が土壌の浄化処理に有効活用できる可能性があるとして「沖縄の気候風土に適した土壌浄化技術の開発や、そのような技術を持つ県内企業の育成が早期に求められる」と話した。