座間味―阿嘉―渡嘉敷 内海連絡船が本格運航


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【渡嘉敷】昨年、試験運航を実施した座間味島―阿嘉島―渡嘉敷島の3島を結ぶ内海航路船の本格的な運航開始に伴う運航協定書調印式が18日、座間味村で行われ、渡嘉敷村から座間味昌茂村長、大城良孝副村長、新垣徹村商工会長ら関係者が出席し、運航開始を祝った。

渡嘉敷村―座間味村を結ぶ慶良間内海航路の運航を両村で連携協力して取り組むのは初めて。運航にかかる経費は両村で負担する。
 内海航路船は座間味村所有の行政連絡船(みつしま、4・99トン、定員12人)。27日から来年3月31日まで毎日2便の本格運航を開始する。
 以前から慶良間諸島を結ぶ連絡船の運航を望む声が県内外から寄せられ、両村の商工会青年部から連絡船の航路開設を両村長へ要請していた。
 調印式で、座間味昌茂渡嘉敷村長は「両村が一つになって観光振興を図り、慶良間の発展につなげよう」とあいさつ。新垣徹渡嘉敷村商工会長は「両村の商工会と連携協力して観光客の集客に努め、観光産業としての慶良間ブランドを両村で上げていき、具体化したい」と抱負を語り、両村の人的交流などや観光客増に期待を寄せた。
 運賃は片道700円。
 連絡船は予約制で予約なしの場合は運休する。予約、問い合わせは座間味村公営企業課(電話)098(987)2614。
(米田英明通信員)

運航協定書調印式に出席した座間味昌茂渡嘉敷村長(右から3人目)、宮里哲座間味村長(同4人目)、両村関係者=18日、座間味港
3島を結ぶ内海航路船「みつしま」=座間味港の浮桟橋