ずっと「最高にいい先生」 定年迎えた大城さん“母校”で卒業式


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花束を手にする大城春代教諭の「卒業」を祝う、教え子の児童と保護者ら=伊江村立西小学校

 【伊江】伊江村立西小学校の卒業生と保護者ら約90人がこのほど、2012年度で退職の大城春代教諭の「サプライズ卒業式」を同校中庭で開いた。多くの教え子に祝福された大城教諭は「子どもたちに支えられ、西小学校で終われたことを幸せに思う。私の母校であり古里。感動を一生忘れない」と涙交じりの「卒業式」になった。

 「大城春代先生卒業式」は、本人に内緒で企画。大城教諭が親子2代を担任するなど教え子も多く、卒業証書(感謝状)と花束は、同校卒業生で新任当時の教え子らから贈られた。
 西小最初の教え子だった須崎聖子さん(39)は「3年生と5年生の時に担任をしてもらい、こんなにいい女になった。6年生の時に先生が結婚し、全くおしゃれをしなかったのでワンピースをプレゼントした。娘もお世話になりありがとうございました」とあいさつした。大城純二さん(40)と石新博保さん(39)は「31年前と全く変わらない。最高にいい先生。厳しく9割は怒られていた。子どもだけではなく親としても育ててもらった」と感謝した。
 大城教諭は名護市出身。1982年採用され、同校が初任地だった。教職生活31年のうち18年を伊江村内の小中学校で送った。
(中川廣江通信員)