沖縄セルラー 初の500億円突破 営業収益5.4%増


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沖縄セルラー電話の3月期決算

 沖縄セルラー電話(那覇市、北川洋社長)は23日、2013年3月期の連結決算を発表した。売上高に当たる営業収益は前期比5・4%増の521億7700万円となり、創業以来、初めて500億円を突破した。経常利益は8・3%増の91億8100万円と4期ぶりに増加に転じた。スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)の販売が好調に推移したほか、固定通信事業が伸長した。

 収益の下げ要因となっていた低額の料金設定への移行が落ち着きつつある一方、スマホの販売増でデータ通信料が増え、利益率が改善した。純利益は4・0%減の49億7500万円。周波数再編に伴い不要となった設備の撤去で特別損失を計上した。
 携帯電話の総契約数は販売が好調なスマホがけん引し、5・3%増の57万7600件と好調を維持。固定通信事業は光通信サービス「ひかりちゅら」の提供地域拡充などが奏功し、2・1倍の2万8500回線と大幅に伸びた。
 14年3月期の業績は営業収益が530億円を計画。今年6月末に完成を予定する新社屋の整備費用で営業費用が増加するなど、経常利益は86億円と減益を見込む。