県、初の意識調査 しまくとぅば普及計画


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 県文化観光スポーツ部は、県民のしまくとぅばの使用実態を把握するため、6月から9月にかけ、20歳以上の男女約千人を対象に、初の意識調査を実施する。

同部は消滅の危機にあるしまくとぅばを守り、継承へ機運を盛り上げるため、調査結果を基に市町村や学校、企業など幅広い分野を対象とした施策「しまくとぅば普及推進計画」を9月までに取りまとめる。
 同部は24日、県庁で「第1回しまくとぅば普及推進専門部会」(平田大一委員長)を開催。意識調査案と普及推進計画案を提起し、委員らが協議した。普及計画は2013年度から10年間にわたり実施する。普及推進計画案では、しまくとぅばを県主催行事や広報物で積極的に使用するほか、小中学校の総合学習などで学ぶ機会を設ける。しまくとぅばを独学できる教材の開発なども盛り込んだ。
 委員からは「話したくなるような環境整備が大事だ」「10年後の達成目標を設定してほしい」などの意見があった。