7割が国頭で産卵 ウミガメ協議会・嘉陽さん講演


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【国頭】名護青年会議所は21日、国頭村浜のくにがみ屋内運動場で、日本ウミガメ協議会会員の嘉陽宗幸さんの講演会を開いた。

運動場前ビーチで実際にウミガメの産卵場所を探す道具や巣の大きさを見せ、理解を深めた。
 嘉陽さんは、ウミガメの剥製を用いて、沖縄県内で産卵するアオウミガメとアカウミガメ、タイマイの特徴を紹介。産卵のために上陸し、国道まで出てしまったウミガメを海に戻す様子を撮影した映像を放映し、陸でウミガメを発見した場合はなるべき早く海に戻すよう呼び掛けた。
 嘉陽さんによると、アカウミガメの産卵期は4~7月で、アオウミガメは4~9月。県内での産卵回数が最も多いアカウミガメは年900カ所で産卵するが、このうち600カ所が国頭村という。嘉陽さんは「国頭村での発見が多いが、県内のどこの砂浜でも産卵の可能性がある」と話した。講話後は参加者全員で砂浜の清掃に励んだ。

砂浜で産卵場所の大きさなどを表し、解説する嘉陽宗幸さん(中央)=21日、国頭村浜の運動場前ビーチ
剥製を用いてウミガメの特徴を説明する嘉陽さん