県内「観光」「雇用」が好調 3期連続上方修正


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沖縄総合事務局の管内経済情勢報告

 沖縄総合事務局は24日までに、2013年1~3月期の管内経済情勢報告をまとめた。「観光」では旅行需要の高まる大型連休までの予約が好調、「雇用」でも1963年に統計を取り始めて以来、2月の新規求人数が7539人と過去最高を記録するなどして「回復しつつある」と総括判断。3期連続で上方修正した。

 【個人消費】大型小売店販売額は気温が高く冬物衣料品は不調だったが、春夏物が出始め、新規出店効果もあり12年12月~13年2月期で前年同期比10・6%増加した。新車登録台数はエコカー補助金終了の影響で6・1%減少した。
 【観光】格安航空会社(LCC)の就航やプロ野球キャンプの集客効果により国内客が6・3%増加。円安や新石垣空港の開港、尖閣諸島問題をめぐる日中関係の悪化も国内旅行に足を向けさせる要因となった。外国客も円安や航空路線の拡充などを背景に9・8%増加した。
 【雇用】新規求人数は医療や福祉、情報通信業を中心に増加し、12年12月~13年2月期で7・7%増の1万8327人。2月の新規求職者数が緊急人材育成支援事業(基金訓練)に代わる制度の新設により16・4%減少したことから、同月の有効求人倍率は06年10月以来の高水準となった13年1月の0・46倍と同じ数値となった。