宮古産マンゴー600トン 過去最高を更新見込み


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 【宮古島】2013年の宮古地区のマンゴーの生産量は600トン前後と過去最高を更新する見込みであることが25日、分かった。天候不順で生産量が274トンに落ち込んだ昨年から大幅に回復した。

一方で、積み残しの発生など島外への輸送体制を不安視する声も上がっている。
 同日開かれた13年度宮古地区青果物流通対策推進協議会(会長・前田幹男宮古農林水産振興センター所長)で報告された。
 着果率は54%で、これまで生産量が最高だった11年度(520トン)の75%に比べ低いものの、作付面積が伸びているため増加を予測した。開花が平年に比べ早い傾向が見られるため、出荷のピークも前倒しになる可能性がある。最終的な予測は実に袋掛けをする5月になる見込みだ。
 一方、同日の協議会では島外への出荷を担う航空会社から、出荷量増に輸送が間に合わないことを懸念する声が相次いだ。
 航空会社の担当者は「かなりの高確率で積み残しが出てくる」と指摘。「積み残しを避けるため、船舶輸送について、生産農家との合意形成に本腰を入れるべきだ」と求めた。一方、海運会社からは「飛行機であふれた分を船舶で受け入れるとなると、リーファーコンテナ(冷凍・冷蔵コンテナ)の確保が難しい」と懸念した。