政府式典「合点ならん」 沖縄大会実行委、決議文を決定


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政府式典に「合点ならん」と抗議する決議文を決め、会見する「4・28政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会」の実行委員会共同代表ら=25日、県議会

 「4・28政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会」の実行委員会は25日、県議会で幹事会を開き、決議文とスローガン、プログラムを決定した。

決議文は沖縄の苦難の歴史や現状に触れた上で「県民は政府式典に合点(がってぃん)ならん。よって強く抗議する」と表明している。大会は政府式典と同じ時間帯の午前11時から1時間、宜野湾海浜公園で開く。開場は10時。1万人規模を目指す。
 スローガンは政府式典への抗議のほか(1)オスプレイの即時撤去、追加配備と嘉手納基地配備計画の撤回(2)米軍普天間飛行場の閉鎖撤去、県内移設の断念(3)基地のない平和で緑豊かな沖縄の実現-の4項目。25日時点で110団体が賛同団体になっている。
 幹事会後、共同代表の4人が記者会見した。喜納昌春県議会議長は「安倍首相が投げた石が沖縄の実態を考える機会になっている。国民運動を広げる起点になると信じている」と大会の意義を強調。
 東條渥子県生活協同組合連合会長は「若いお母さんたちから、乳母車を押して参加するとの声が出ている。4・28を知らない若い人たちでも、思いは伝わる」と若い世代への広がりに期待した。
 幹事会では「政府式典に反対する」との決議原案に対し、金城薫中部地区青年団協議会長が「同じ世代のほとんどが4・28を知らない。式典反対という気持ちはない」と発言。議論の結果「反対」ではなく「合点ならん」に変更した。