4カ月ぶり上方修正 りゅうぎん研 3月景気動向


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県内景気動向調査(クリックで拡大)

 りゅうぎん総合研究所(佐喜真實社長)は26日、3月の県内景気動向を発表した。消費関連と観光関連が堅調で、建設関連も底堅い動きとなったことから、景気判断は「緩やかに拡大している」と4カ月ぶりに上方修正した。

 【消費】百貨店売上高は会員向けの販促強化などで前年同期比2・7%増と2カ月連続で増加。スーパー売上高(速報値)も衣料品が春夏物を中心に伸び、1・7%増と6カ月ぶりに前年を上回った。電気製品卸売販売額は27・5%増と2カ月連続で増加。テレビに回復の兆しがある。
 【建設】公共工事は国や県の発注が減り3・6%減。一方、新設住宅着工戸数は62・5%増、建設受注額も36・5%増と大幅に増加した。生コン出荷量は公共工事向けが増加し、民間工事向けは同水準だったため、4・1%増となった。
 【観光】ホテルの客室稼働率は那覇市内が5・8ポイント増の84・8%、リゾート型も5・7ポイント増の78・6%増。宿泊客室単価は4カ月ぶりに減少したが、販売客室数が4・0%増となったため、主要ホテルの売上高は伸びた。格安航空会社(LCC)の就航などが好影響を与えた。