「回復力強まる」 おきぎん研3月景況


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3月の県内主要景気指標(クリックで拡大)

 おきぎん経済研究所(神谷暁社長)は26日、3月の県内景況(速報)を発表した。個人消費が引き続き下支えする中、観光、建設も順調に推移していることから、県内景況は「回復力が強まっている」と3カ月連続で判断を据え置いた。

 【個人消費】スーパー売上高は既存店ベースが1・2%増と6カ月ぶりに前年同月を上回った。全店ベースも4・6%増と8カ月連続の増。新車登録台数は、エコカー補助金制度終了の反動減により、普通乗用車が7・9%減。新車種などの需要が堅調に推移した軽乗用車は4・5%増。
 【建設】公共工事は国発注が前年の沖縄防衛局工事の反動などで23・6%減。市町村は宮古島市のごみ焼却施設などで157・4%増となった。
 【観光】ホテル稼働率は那覇市内で7・6ポイント増の88・5%、西海岸リゾートが6・8ポイント増の80・7%、那覇市内ビジネスが7・9ポイント増の63・0%となった。見通しは、国内の観光施設との競合はあるが、円安や中国北京路線の再開などもあり、引き続き伸びる見込み。